【第1回】なぜ今、論理的思考力が求められているのか


論理的思考力がVUCA時代を生き抜くカギ

知識と経験の価値暴落

知識と経験のオワコン化

競争優位性はロジックへの親和性

問題の複雑化と未知なる問題の増加

多様化、複雑化する問題への対応

未知なる問題への解決策の提示

ハイコンテクスト文化の終焉

長らく日本企業が当たり前としてきた「同質性」の高さが通じない時代になろうとしています。インターネットの普及やグローバル化の進展により、多様なバックグラウンドを持つ人々とコミュニケーションをとる機会が増えました。そうした影響を受けて、個々人が持つ価値観も多様化してきたのです。

同質性の高さに依存したコミュニケーションの限界

かつての日本社会は、比較的同質性の高い集団で構成されていました。同じような文化的背景を持ち、共通の価値観を共有する人々が多数を占めていたのです。そのような環境では、言葉で明示的に表現しなくても、お互いの意図を汲み取ることができました。相手の反応を見ながら、雰囲気や文脈から意味を読み取る。このようなコミュニケーションスタイルは、ハイコンテクスト文化と呼ばれ、日本社会の特徴の一つとされてきました。

論理的コミュニケーションの必要性

おわりに

VUCA時代を生き抜くためには、知識と経験を活用しつつも、それらに頼りきるのではなく、物事の本質を見抜く論理的思考力を身につけることが何より重要です。

私たちが直面する問題はますます複雑化し、予測不可能な未知の問題が次々と現れるなか、過去の成功体験に固執していては、変化に対応することはできません。大切なのは、知識や経験の背後にある原理原則を理解し、それを新しい状況に応用する力を磨くことです。

加えて、グローバル化が進展し、多様な価値観を持つ人々との協働が不可欠となる今日、ハイコンテクストなコミュニケーションに頼るのではなく、自分の考えを論理的に整理し、相手に分かりやすく伝える能力も求められます。同時に、相手の意見を傾聴し、その背景にある価値観を理解することで、多様性を活かした創造的な問題解決が可能となるでしょう。

変化が常態化した時代を生き抜くためには、私たち一人ひとりが論理的思考力を磨き、アップデートし続ける必要があります。そして、その力を土台に、多様な人々と協働し、新しい価値を生み出していく。それが、これからの時代に求められるビジネスパーソン像です。

本記事では3つの観点から、「なぜ今、論理的思考力が求められているのか」について詳しく解説してきました。

論理的思考力は、一朝一夕に身につくものではありません。しかし、日々の業務のなかで意識的に論理的思考を実践し、継続的に学び続けることで、着実に成長することができるはずです。



オンライン家庭教師サービス

体験レッスン&説明会

お申込み
お申込みページに移動します